fragrantoliveのブログ

主婦のとりとめもない1日のブログです(^^♪

北国のドライビングテクニック

私は昨年まで約15年間、北海道で生活していました。免許を取得したのは実家のある関西でしたので、北海道での初めての冬道の運転は、まさに衝撃的でした。
一口に冬道と言っても様々な路面のコンディションがあります。例えば、降った雪が踏み固められた圧雪路面。これは、スタッドレスタイヤであれば、かなりアスファルトの路面に近い感覚で、曲がったりブレーキングが出来たりします。運転していてもそんなに神経が疲れる、ということはありません。ところが、同じ雪でも踏み固められていない状態では、そしてそれが車のバンパーや床よりも高く積もっている状態では、かなり話が違ってきます。雪が抵抗になって失速したり、埋まってしまって身動きが取れなくなってしまう場合もあります。なので、雪が踏み固められていない状態でのんびりゆっくり走るとかえって危険です。ちょっと勇気が要りますが、スピードを保ったまま走るようにした方が良いと思います。もちろん、スピードの出し過ぎは禁物です。


雪道も恐いのですが、もっと恐いのはアイスバーンです。雪が降って、昼間は溶けて夜は凍って、これを繰り返すとどんどん雪は氷に、アイスバーンへと変わっていきます。アイスバーンで特に恐いのは、交差点です。たくさんの車が発進と停止を繰り返すため、路面がヤスリで磨いたように、いっそうツルツルになります。その路面状態での発進と停止には幾つかのコツがあります。先ず発進ですが、アクセルをジワッと踏むのはもちろんですが、ギアも有効に使います。マニュアル車では3速くらいにすると、ホイルスピンをあまりしないで、発進出来ます。AT車でも、ギアをDから2にチェンジすると、マニュアル車程とはいかないまでもそれなりにスムーズな発進となります。ブレーキングの場合は、減速の全てをフットブレーキに頼ると大変危険です。タイヤがロックしてスピンするかもしれません。赤信号を確認したら、すぐにアクセルから足を離しエンジンブレーキを効かせます。さらにギアをシフトダウンします。フットブレーキを極力使わないことがカギかもしれません。


アイスバーンでのコーナーリングは神経を使います。中には、とにかくスピードを落とさないと危険だ、と考えアクセルから足を離し、惰性でコーナーリングをするドライバーもいます。でもこれは危険です。むしろコーナーリングの時は、しっかりとアクセルを踏んだ方が安全です。踏み過ぎが危険なのは言うまでもありませんが、ある程度踏んで路面にトラクションをかけた方が、滑りにくいのです。


気をつけて注意深く運転していても、突然車が横滑りすることがあります。その時に備え普段から安全な場所でカウンター(逆ハンドル) の練習をしておくのは、とても良い方法だと思います。
冬道にこれといった特効薬のようなドライビングテクニックはありません。 ちょっとしたコツの積み重ねで、安全に走る事が出来るのです。