fragrantoliveのブログ

主婦のとりとめもない1日のブログです(^^♪

80歳のおじいさんとマルチーズ

母の家の近所のアパートに80歳のおじいさんが雄のマルチーズを飼っていました。
そのマルチーズは本当に可愛い顔をしたワンちゃんで、おじいさんもとても可愛がっていました。


ある日、私の母が近所のスーパーマーケットでおじいさんに会った時に、「俺が死んだら、奥さんの所で俺のマルチーズ引き取ってくれないか」と言われ母が事情を聞いてみると、心筋梗塞の恐れがあるので急に倒れるかもしれないと言われたそうです。


母も心配になりマルチーズを引き取れる人をすぐに探し始めました。
そんな事があった翌日、おじいさんはマルチーズを連れて母の家を訪ねてきました。
「もう俺がいつ倒れるか分からず、この子の事が心配で心配で仕方がないので、もう引き取ってくれ」と言ってきたそうです。母も都合があるので、「こちらでも引き取ってくれる人を探してるから少し待ってて下さい」と言ってその日は帰ってもらったそうです。


そんな事があり、私の所にマルチーズの引取りの話が来ました。
私としては、おじいさんもマルチーズも可哀想だったので直ぐに引き取ってあげたかったのですが、一応、旦那と子供2人からの了承も得ないといけないと思い相談しました。
旦那は困っている人がいるのだらか引き取ってあげようと言ってくれて、2人の子供も犬を飼ってみたいと言ってくれ早速、子供の学校が休みの週末に引き取りに行く事にしました。


一番心配だったのが、子供達とマルチーズの相性だったのですが会った瞬間から相性ピッタリで仲良く遊ぶ事が出来ました。
「それでは飼わせて頂きますね。大切に育てますので、おじいさんは何も心配しないで下さいね」と言った瞬間、おじいさんは号泣し泣き崩れてしまいました。


この状況に私達と母は呆然。一瞬何が起こったのか理解できませんでした。
すると母が「おじいさん、寂しいんだよね。持っていかないから大丈夫、もう泣かないで」と言ったら、おじいさんは、うん、うん、とうなずきマルチーズをギュッと抱きしめました。


おじいさんの心境を考えたら、こちらも涙が出てきて、子供達も泣いていました。
おじいさん本当に本当にマルチーズを愛して可愛がっていたのですね。
おじいさんには「何かあったら助けてあげるから何も心配しないでね」と言って帰ってきました。
今でも、おじいさんが泣き崩れた瞬間の光景が目から離れません。
ほっこりさせられる、おじいさんとマルチーズでした。
いつまでも仲良く元気に暮らして欲しいです。